28日の米国株式市場では、NYダウは反発し、ナスダック総合指数は反落した。コンファレンス?ボードが発表した12月の米消費者信頼感指数は52.5と、前月の54.3から1.8ポイント低下し、56程度への上昇を見込んでいた市場予想に反して悪化した。また、10月の「S&Pケース?シラー住宅価格指数」は、主要20都市平均で前年同月比0.8%下落した。マイナスに転じたのは今年1月以来9カ月ぶりのこと。これらが嫌気された。
NY円相場は対ドルで7日続伸し、一時81円81銭まで上昇し、11月12日以来、約1カ月半ぶりの高値を付けた。対ユーロで3日ぶりに大幅反発し、一時107円62銭まで上昇し、9月14日以来、約3カ月ぶりの高値を付けた。
NY原油先物相場は反発した。NY金先物相場は大幅続伸。一時1407.2ドルを付け、7日以来3週間ぶりの高値を付けた。シカゴ日経平均先物(円建て)は10270円大証終値比50円安だった。
米国株に方向感はない。円相場は円高に振れている。中国当局が金融引き締め姿勢をさらに強めるとの警戒感から、上海?香港株も軟調だ。外部環境は大幅に悪化しつつある。このため、東京株式市場では利益確定?手仕舞い売りが上値を抑制する公算が大きい。終日軟調なもみあい
になるだろう。日経平均の想定レンジは10150円?10350円程度。
外資系証券10社の寄り付き前の注文状況は、売り530万株、買い710万株、差引き180万株の買い越しと観測。5営業日連続の買い越し。金額(10社)は、売り58億円、買い91億円だという。
本日の外資系の特徴は、米国系証券、欧州系証券ともに売り買い交錯のもよう。セクター別では、売り:電機?小売?自動車?医薬品?不動産?精密?銀行など。買い:化学?硝子?電機?自動車?医薬品?情報通信?サービスなど。(編集担当:佐藤弘)
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引用元:くろネコ RMT
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